東京科学大学社会人アカデミーは、1899年(明治32年)に設立された日本で最初の官立の夜間学校である「工業補習学校」を前身とする歴史ある部局であり、大学等を卒業してから、社会の第一線で活躍してきた方々に、学びの機会を提供することを、その使命としております。東京工業大学の各部局で行われてきた社会人教育プログラムを統括して2009年に「社会人教育院」が発足し、2016年には「社会人アカデミー」と改名、そして2024年に東京工業大学と東京医科歯科大学の統合で誕生した新大学「東京科学大学(Science Tokyo)」のもとで、「東京科学大学社会人アカデミー」として再出発しました。
人生100年時代を充実して過ごすには、ライフとワークを連動させることが大切です。ライフを自分のための活動、ワークを他人のための活動と定義すると、これまでの標準的な人生設計は、子ども・若者でのライフ重視期、就職してからのワーク重視期を経て、退職後にまたライフ重視期に戻る、という切り分け型のものでした。 しかしながら、この変化の激しい時代は、就職後も新たな知識を獲得し続けることを要請しており、高齢社会となった日本は国民に生涯現役を求めています。ライフ(自己究明・自己成長)で培った能力を社会で発揮すること、そしてワーク(他者救済・社会参画)で得たつながりをいかして幸せに生きること、が賢明な道だと思えます。
東京科学大学社会人アカデミーは、大学の様々な知を活用したプログラムを実施することで、学び続ける意志を持った方々に高質の学びの機会を提供してまいります。
東京科学大学 社会人アカデミー
アカデミー長 妹尾 大